久野 靖/Yasushi Kuno

略歴

著作等

所属学会

委員会等

非常勤等

表彰等

研究分野・テーマ

プログラミング言語
言語処理系、言語と型、抽象データ型、型パラメタ、オブジェクト指向、 プロトタイプ方式、並行言語、同期メカニズム、抽象状態、抽象状態同期、 対称メッセージ、Join Tokens (Mogemoge)、教育用OO言語
ユーザインターフェース
目新しいUI、出力の残置、ウィンドウシステムによる時間計測、キーボード窓操作、 キーボードお絵描き、キーボード操作の優位性、投げる操作とその非Fitzz性、 非GUIタブレットUI
情報教育
ネットワーク教育、WWW教育、「情報」とプログラミング、OOとプログラミング教育、 試作教科書、新・試作教科書、情報科教育法、「情報」と学会の役割、CSアンプラグド、 プログラミング学習の他分野への効果、自律ロボット教材、小学校プログラミング教育、 「情報」入試問題、情報教育の必要性/カリキュラム、情報科教員免許更新講習、 プログラミング学習の枠組と指針、思考力・判断力・表現力(TJE)と作問、 情報教育の参照基準/情報教育課程の設計指針、アセンブリ言語体験、 コンピュータリテラシ科目、プログラミング入門科目、短冊型問題、 PBLプログラミング入門、幼稚園プログラミング

研究歴

([番号]は著書・論文等の「論文等」の参照番号)

東工大時代(1975-1989)

筑波時代 前期(1989-1998)

筑波時代 中期(1998-2007)

筑波時代 後期(2007-2016)

電通大時代(2016-2022)

リタイア後(2022-)

著書・翻訳

([b番号]は著書・論文等の「書籍」の参照番号)

  1. 「言語プロセッサ [b03]」は、初めての著書 (これの前はハンドブックものの分担執筆)。 シリーズものの1冊らしいが、ほとんど見掛けなかった(この本も)。 内容はコンパイラの本で、構文解析等のアルゴリズムをCommonLispで 書きまくっているのが特徴(いかにも売れそうにない)。
  2. 「UNIXの環境設定 [b04]」は、ASCII出版の My UNIXシリーズの最初の本で、久野禎子と共著。UNIXはちゃんと 環境設定しないと使いづらい、というコンセプトが成功したようで、 第2版も含め何回も増刷になり成功した本。第2版 [b29]も発行。
  3. 「プログラミングの心理学 [b05]」は、木村先生、角田先生、 白濱律雄さんと共訳。木村先生が長らく訳したかった本で、ようやく版権が 取れた。プログラミングの心理的側面にスポットを当てた最初の本で、すごい名著。 25周年記念版 [b31]も発行。これは元の版の 各章毎に「25年たっての答え合わせ」の節をつけたもの。
  4. 「UNIXの基礎概念 [b07]」は、My UNIXシリーズの 続巻として企画。ふつうのUNIX解説本なので「UNIXの環境設定」ほどは売れず。 それでもそれなりに増刷はかかった。第2版 [b30]も発行。
  5. 「HTML入門 [b08]」は、久野禎子と共訳。WWWが始まった センセーションの中で発行でき、2番手のHTML本(1番手は 「インターネットホームページデザイン」という本)として良く売れた。Laura Lemay さんの本は成功したものが多く、やはりよい著者なのだろう。第2版 [b16]」も出た。
  6. 「続・HTML入門 [b09]」は、久野禎子と共訳。CGIはじめ WWWのHTML以外の部分を取り上げている。このあたりの本では早かったようで、 良く売れた。第2版 [b17]」も出た。
  7. 「UNIXワールド [b10]」は、久野禎子と共訳。UNIXの 説明本で。分厚い。
  8. 「Java言語入門 [b11]」は、武舎広幸さん、久野禎子と共訳。 Lauraさんの本でJava言語とJDKの基本部分。よく売れた。
  9. 「Java環境入門 [b12]」は、武舎広幸さん、久野禎子と共訳。 Javaの本でもう1冊という感じ。Lauraさんでないのでそこそこ。
  10. 「CGI入門 [b13]」は、久野禎子と共訳。 CGI専門の本としてはまあまあ早く出たかとおもう。
  11. 「入門tcl/tk [b14]」は、Tcl/tk本としては それなり? いろいろ例題を考えて工夫した。
  12. 「UNIXによる計算機科学入門 [b15]」は、東工大非常勤の 「プログラミング環境」とそれに続くGSSMの「計算機科学基礎」の内容を元に 本にしたもの。第2版 [b28]も発行。
  13. 「続・Java言語入門 [b18]」は、福井眞吾さん、久野禎子と共訳。 さまざまなAPIなど新しい部分。この本ではかなり内容を適切にするため直して翻訳 したが、そのことを見抜かれた書評を竹内郁雄先生に書いて頂いた覚えがある。
  14. 「『情報』試作教科書 情報A/情報B/情報C [b19]」は、情報処理学会 初等中等教育委員会が指導要領をもとに作ったもの。久野は情報Aと情報Cの ネットワークの利用や仕組みの箇所を中心に執筆した。
  15. 「コンピュータネットワークと情報 [b20]」は、試作教科書の ネットワークの部分を中心に本として再構成したもの。
  16. 「Javaによるデータ構造とアルゴリズム解析入門 [b22]」は、久野禎子と共訳。 アルゴリズム解析の本で、言語がJavaという感じ。自分でも訳して勉強に なった覚えがある。
  17. 「入門WWW [b23]」は、My UNIXシリーズで、 HTML/CSSとWWWの関係する部分の解説。けっこう頑張って沢山の内容を コンパクトにまとめた良い本だと思う。
  18. 「情報科教育法 [b24]」は、辰己丈夫先生、 大岩 元先生と共同監修の、情報科教育法のテキスト。情報科の 教え方でさまざまなアイデアを書いた。
  19. 「Javaによるプログラミング入門 [b25]」は、久野禎子と共著。 Java言語を用いたプログラミング入門書。第2版 [b41]も。
  20. 「入門JavaScript [b26]」は、My UNIXシリーズで、 JavaScriptの解説本。標準ライブラリやWebプログラミングなどの要点を まとめている。自分としては非常によい本だと思う。
  21. 「情報A/情報B/情報C [b27]」は、嵩先生が 代表になり著した最初の「情報」の教科書で、これ以降ずっと 第一学習社の著者を務める。分担は情報Aと情報Cのネットワーク部分を 中心に執筆。2005年と2007年に改訂版が出ているが、2007年では プログラミングの箇所を中心に情報Bも執筆。情報A: 情報活用の実践力、 情報B: 情報の科学的理解、情報C: 情報社会に参画する態度(いずれも 主に)という区分だった。
  22. 「これだけでわかる最新情報リテラシー [b32]」は、辰己丈夫先生、佐藤義弘 と共同監修。「情報」の資料集として売り込むことを目指した。毎年タイトルを すこし変更した「最新情報リテラシー」シリーズとして病気で倒れるまでやった。 「キーワードで理解する最新情報リテラシー [b38]」、 「キーワードで理解する最新情報リテラ シー 第3版 [b41]」などと続く。
  23. 「高校普通教科「情報」新・試作教科書 [b33]」は、初等中等委員会 として改訂される指導要領ではこうあって欲しい、という内容提案を したもの。前の試作教科書のように注目されることは無かったが、 よくまとまった内容でできていると思う。「情報I」「情報II」 の2部構成なのは次の指導要領を予見していた? (ただしこちらは 必履修+必履修の構成)
  24. 「コンピュータを使わない情報教育アンプラグドコンピュータサイエンス [b34]」は、Tim Bell他が 著した「アンプラグド」の本を兼宗 進先生が翻訳したもので、久野は 「追補」として内容に関する追加説明を書かせてもらった。
  25. 「ビューティフルコード [b35]」は、久野禎子と共訳。 オライリージャパンの翻訳を始めた本で、さまざまな人のエッセイ集だが けっこう気合いが入ったものが多かった。よく売れた。著者の一人である まつもとゆきひろさんと目黒雅叙園で対談させてもらった内容も収録。
  26. 「ドリトルで学ぶプログラミング [b36]」は、兼宗 進先生と共著。 自分たちで作った言語の本を出すことができた。第2版 [b43]も。
  27. 「Rubyによる情報科学入門 [b37]」は、東大の非常勤科目 を元に本にしたもの。後の「基礎プログラミングおよび演習」の元でもある。
  28. 「情報科教育法 改訂2版 [b39]」は、辰己丈夫先生と 共同監修。第1版 [b24]をだいぶ改訂し執筆陣も 入れ換えた。その後、改訂3版 [b49]」も出した。
  29. 「ビューティフルアーキテクチャ [b40]」は、久野禎子と共訳。 ビューティフルコード [b35]の続編だが、アーキテクチャ なのでだいぶシステムっぽい。
  30. 「Making Sofware [b44]」は、久野禎子と共訳。 これも続編だが、エビデンスに基づくソフトウェア工学の本なのでなかなか 難解なものになった。
  31. 「高等学校 社会と情報 [b45]」は、指導要領改訂に基づく 第一学習社の教科書。もう一つの科目「情報の科学」は遅れて発行される ことになる。
  32. 「アルゴリズムとデータ構造 [b46]」は、電子情報通信学会 「知識の森」の6群3編として慶應の山本喜一先生の依頼でチームを組んで 掛かったが、よい内容のものが出来たと考えている。
  33. 「ディジタル作法 [b47]」は、カーニハン先生の 本で、木村先生が訳された「ソフトウェア作法」「プログラム書法」の 著者の本を私が訳すのか、と思った。
  34. 「高等学校 情報の科学 [b48]」は、「社会と情報」 と対をなす第一学習社の教科書。こちらの方がプログラミングも含まれて いて、よりやって欲しい内容。
  35. 「情報とデザイン [b50]」は、楠 房子先生、 小池星多先生との共著。久野の担当部分は最初の情報入門部分だが、 せっかくデザインの本でMac前提なので、PostScriptを直書きする 章を設けた。後半は他の先生がたのデザインの話。
  36. 「高等学校 情報I [b51]」は、H30指導要領 の「情報I」の教科書。編集方針で大学の先生はテキストを書かない ことに。
  37. 「コンピュータリテラシ2020 [b52]」は、電通大の 同名科目のテキスト。ネットワーク、アセンブリ言語、JS、Unix、 LaTeX、WWWと自分がやって来た教育の集大成な感がある。
  38. 「基礎プログラミングおよび演習2020 [b53]」は、電通大の 同名科目のテキスト。RubyとC言語を用いて、初心者から中級までを 目指し、離陸ファーストで行う、プログラミング入門教育の集大成。

講義・演習科目等

([L番号]は講義・講演等の「講義資料」の参照番号)

筑波時代 前期(1989-1998)

筑波時代 中期(1998-2007)

筑波時代 後期(2007-2016)

電通大時代(2016-2022)

指導学生

(敬称略にて失礼します)