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L. 人工知能(AI) (新設)
- L1. [予測/制御/認識/推定とAI] AIにより状態を予測したり画像/
音や状態などを認識する方法の知識や理解。(知識:情報一般)(知識:機
械情報)
- lv1: AIによる予測や認識によりどのようなことが可能になり、社
会にどう役立つ/影響を与えるかを知っている。(中情)
- lv2: 既存ライブラリを用いた画像や音等の認識とその原理である
機械学習、およびその注意点について知っている。(高必)
- lv3: 機械学習やニューラルネットワーク等を実際に手元の問題に
活用することができる。(高選)
- lv4: AI技術でできること、データの量/匿名性/偏りなどの問題、
社会的影響などについて知っている。(大情★)
- L2. [生成/対話/設計/デザインとAI] AIにより画像/図/データ/テ
キスト等を生成したりそれらを改良することの知識/理解/技能。
(知識:情報一般)(知識:機械情報)
- lv1: AIが生成した情報が本物/人間の知的創造の結果と区別しづら
い場合もあることを知っている。(小情)
- lv2: AIにより文章/画像/音楽等を生成させることができ、またそ
れをどのように活用すべき/すべきでないか分かっている。(中般)
- lv3: AIが生成するものを自分の意思により制御して有効活用でき、
アルゴリズム偏見等の問題回避の方法が分かっている。(高必)
- lv4: 機械学習による画像/図/データ/テキスト等の生成/調整の原
理を知っていて、自分の問題に用いることができる。(大普★)
- (学校段階ごとの注記)
- 小学校 --
L2lv1は、国語で文章読解の一部として、実例を示して、 説明文や
文学の文章等がAIにより生成されたものである場合もあり得る こ
と、場合によっては人手による推敲を経ずに手元に届けられること
も あることもあることを理解させる。音楽や図工でも同様の扱い
が考えら れる。
- 中学校 --
L1lv1は、技術科の中で扱い、実際に認識などを動かして、その 社
会的影響を考えさせる。 L2lv2は、学校の活動全般を通じて機会を
とらえて文章等を生成させ、 生成させたものをきちんと吟味し、
修正させた り手で直すことでクレジットつきで自分のものとなる
体験を含め、それ に基づき活用の適否を考えさせる。
- 高等学校 --
L1lv2、L2lv3は、情報科の必履修科目の中で、実際に手を動かして
認識プログラムや説 明文などを生成させ、学習のさせ方で振るま
いが変わったり、自分の思 うように直すのが難しいことを経験さ
せるとともに、データの偏り、匿 名加工、著作権との関係などに
ついても問題の所在を認識させる。 L1lv3は、情報科の選択科目の
中で実際に認識器等を自分のシステムの中に組み込むことを経験
させる。
- 大学一般 --
L1lv4は、大学初年次教育の中で、L2lv4の内容の一部も取り込んで、
AIでできることと 留意点に加え、その社会に対する影響も具体的
な技術に即して考えさせる。 学習に用いるデータの著作権等の問
題もここで扱う。
- 普遍的事項 --
L2lv4は、基礎的な部分は一般教育で扱い、それに基づき ゼミや卒
業研究において必要なことを調べたりレポート化したり、分か ら
ないことを討議により明確化したり(壁打ち)、自分の文章を作る助
け として活用しつつ、どのような使い方は避けるべきかも身につ
けさせる。
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